婦人科外来のご案内
一般診察
婦人科では、生理やおりもの、子宮・卵巣の病気、性感染症、生理痛、更年期障害、避妊の相談など、幅広いトラブルに対応しています。気になる症状があれば何でもご相談ください。
●生理痛
生理痛の原因となる病気には子宮筋腫・卵巣嚢腫・子宮内膜症・子宮腺筋症などがあります。明らかな病気がない生理痛の場合もあります。
●生理の量が多い、少ない
生理の量には個人差があり、必ずしも病気とは限りませんが、子宮や卵巣の病気、ホルモンの異常の場合もあります。また、生理の量が少ないときは無排卵性月経など、多いときは子宮筋腫や子宮内膜増殖症などが考えられます。
●生理が遅れている
妊娠していないかどうかの確認が何よりも重要です。避妊したつもりでも100%妊娠を防ぐ避妊法はありません。ホルモンバランスの乱れの可能性もあります。年齢・妊娠希望の有無により対応が異なりますので受診しましょう。
●出血がある
一時的なホルモンの乱れなど、心配のないものが多いのですが、子宮がんを始めとした重大な病気の症状でもあります。生理以外の出血、閉経後の出血、その他ご心配なことがありましたら早めに受診をしましょう。
●下腹部が痛い・しこりがある
妊娠に関係した子宮外妊娠・切迫流産の他、卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮や卵管の炎症などで激しい腹痛を起こすことがあります。しこりの場合には、バルトリン腺炎、コンジローマなどが疑われます。痛みの有無に関わらず受診しましょう。
●陰部がかゆい
ナプキンなどでのかぶれの他、カンジダ、トリコモナスなどの感染症の場合があります。それぞれ治療法が異なりますので、自己判断せずに受診をしましょう。
●カンジダ感染症
カンジダという真菌による感染症で、かゆみと白い酒かす状のおりものが特徴です。膣の洗浄と抗菌剤の膣内挿入、軟膏塗布を1~2週間行います。
●トリコモナス感染症
トリコモナスによる感染症で、激しいかゆみ・おりものが特徴です。膣の洗浄と適切な薬剤の膣内挿入、内服治療を行います。通常は約10日間の治療を行います。多くの場合、パートナーも感染していますので、再感染を防ぐためには二人で治療を受けることが大切です。
●クラミジア感染症
クラミジアは性感染症の一つで、「クラミジア・トラコマティス(Chlamydia Trachomatis)」という病原菌が感染することで起こる病気です。尿道や腟、咽頭(のど)に感染し、炎症を起こしますが、多くの場合は症状を感じません。そのため、感染に気づかず放置してしまうことが多い病気です。子宮頚管からのクラミジアDNA検出、血液中の抗体検出で診断します。通常は1~2週間の抗生物質内服で完治しますが、適切な治療を行わないと慢性化することがあります。近年、10代・20代の若年者の間での感染が広がっています。慢性の感染や繰り返しての感染が子宮外妊娠や流早産、不妊症の原因になります。パートナーも同時に感染している場合が多いので、一緒に治療することが大切です。
●おりものが多い・においがきつい
膣炎・子宮頚管炎の他、性感染症、ホルモンの異常や子宮がんの事もありますので受診しましょう。