子宮筋腫・子宮内膜症・ミレーナ
子宮筋腫
子宮は筋肉でできています。その筋肉に良性の腫瘍ができる病気です。大きさや数は個人差があります。大きさや場所によって症状は異なりますが、なかには出血が多い、月経痛、頻繁な尿意、便秘、腹部の膨満感や痛みなどの症状が現れることがあります。
できる場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)に分けられます
程度が強い場合、手術が検討される場合は、手術のできる病院をご紹介致します。

子宮内膜症
子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する病気が子宮内膜症です。
子宮内膜症の症状は慢性的な下腹部痛、特に月経中の痛みが激しいことです。その他の症状には、性交痛、不妊、不正出血などがあります。子宮内膜症は卵巣、腸、膀胱、そして腹膜など、腹部の他の器官にも影響を及ぼすことがあります。
治療は大きく分けて薬による治療と手術による治療があり、症状の種類や重症度はもちろん、年齢、妊娠の希望などを総合的に判断して最適な治療法を選択していきます。必要時、他の病院へ紹介することがあります。

ミレーナ
ミレーナは、プロゲスチン(レボノルゲストレル)を放出する子宮内避妊具(IUD)です。
3センチほどの大きさでT字型をしており、本体はやわらかいプラスチックでできています。緊急避妊薬の成分でもあるレボノルゲストレルが付加されており、この成分が子宮内で持続的に放出されることで避妊効果が得られます。
また、ミレーナは本来避妊を目的として開発されたものですが、生理痛や月経量が多いといった症状の改善にも有効であり、月経困難症・過多月経の治療において健康保険が適用されます。
未産婦には第一選択の避妊法としないことが原則です。痛みのため挿入が困難な可能性があります。
挿入前に検査が必要となる場合があり、希望時にすぐに挿入できないこともあります。
また、挿入には適応や注意事項がありますので、一度受診し医師とご相談ください。
