風疹ワクチン
風疹ワクチン
妊娠と風疹について
風疹は風疹ウイルスによる感染症で三日はしかともいわれ,感染経路は飛沫感染(咳などで感染)です。
感染して症状が出現するまで(潜伏期間)はだいたい平均2週間くらいで症状は発熱、発疹、リンパ節の腫れなどです。
赤い発疹が顔にできて、それが手や足に広がってゆきます。この発疹は1日で出尽くして3日くらいで消えてゆくので三日はしかともいわれています。
※先天性風疹症候群※妊娠初期に妊婦さんが風疹ウイルスに感染すると母体に進入したウイルスが胎盤の中で増殖し胎児が感染をおこします。
胎児に感染すると先天性風疹症候群(CRS)といって難聴、白内障、心臓の病気(動脈管開存症、心室中隔欠損症、肺動脈狭窄症など)、精神発達の遅れ、低出生体重などの症状が出現することがあります。
もちろんこれらの症状がすべてそろって出現するわけではありません。
症状の程度はウイルス感染と妊娠の時期に関係してきます。
軽度のCRSから重度のCRSまでいろいろ起こりうるということです。
妊娠中の風疹抗体検査
当院では妊娠初期検査で「風疹HI抗体価」という検査を行っています。
検査で抗体が陰性(抗体を全く持っていない)か抗体を持っていても低値(HI抗体価が16倍以下)の場合は沢山の人が集中しているところや子供の多い場所を避ける必要があります。
また家族の風疹抗体価も測定し低ければ家族は積極的に風疹ワクチンを接種することが勧められます。
当院では妊娠初期検査で「風疹HI抗体価」という検査を行っています。
検査で抗体が陰性(抗体を全く持っていない)か抗体を持っていても低値(HI抗体価が16倍以下)の場合は沢山の人が集中しているところや子供の多い場所を避ける必要があります。また家族の風疹抗体価も測定し低ければ家族は積極的に風疹ワクチンを接種することが勧められます。
風疹ワクチン接種について
妊娠中のワクチン接種は不可ですが、分娩後はたとえ授乳中であっても風疹ワクチン接種は可能であり、さらに退院後は育児等で分娩後再度病院へ行くのも大変なので出来れば入院中にワクチン接種をして退院することが望ましいと思われます。
次回の妊娠の事も考慮し、当院では産後入院中の接種を推奨しています。
※風疹ワクチンを接種した場合、接種後は2ヵ月の避妊をして下さい
※ワクチン接種は予約制となっております。
※妊娠初期の抗体検査の結果で医師より説明とご希望確認用紙をお渡しします。
※妊娠30週~34週の妊婦健診時にご希望確認用紙をご提出ください。
風疹ワクチン公費接種について
当院での接種は鎌倉市お住いの方、鎌倉市以外の方でも自費での接種となります。
風疹ワクチン補助については過去の接種歴が関係するため妊娠中に必ずお住いの自治体へご確認ください。
※風疹ワクチン希望の場合、MRワクチン・風疹ワクチンの接種歴があると公費負担が出来ず自費となります。
接種歴がないことを事前に自治体で確認された方のみ、鎌倉市在住の方に限り公費負担での接種が可能です。
(まれに後に接種歴が発覚し公費負担ができない場合もございます。その場合は受付より接種後ご説明があります。)
接種歴がわからずあいまい・過去に一度でも接種歴がある(公費・自費どちらでも)方は入院中のワクチン接種は自費となりますことをご了承ください